企業倒産が増加傾向に転じてます。
気になるのが負債額の増加ですね。
何せ、自動車部品大手のマレリホールディングスの大型倒産を除いても増加となれば、如何に件数や負債総額が大きくなってるかが分かります。
前の記事でも散々書いてますが、『企業が本業で稼ぐ力』を審査せずに融資したゼロゼロ融資は本当に愚策だと思っています。
業種転換や多角化に向けた資本投下や経営力の強化に充てられるなら未だしも、『このままだと経営厳しいから貸して』の所にバンバン貸してるんですよね。
本来なら、金融機関が一番避けたい融資先ですよ。
そして、そんな中で始まった旅行支援。
ようやく外国人の入国まで緩和されましたが、遅きに失したという印象を持ってる方も多い様です。
確かに、コロナで一番と言って良い打撃を受けた業界ですから、一刻も早い復活が望まれていたはず。
そんな業界が率先して受けて来たゼロゼロ融資は、本当に彼らを救ったのでしょうか?
ここからはあくまで僕の予想ですが、恐らく来年辺りから旅行業全般的に倒産が相次ぐのではないかと懸念してます。
というのも、国が行ってる旅行支援も一過性の政策であり、本格的な返済が始まる頃にはもう終わってます。
しかも、返済スタートを遅らせたばかりに返済期間が延びてしまい、向こう10年は少ない利益から返済を迫られる事になるんですよね。
これは、ウチの創業時と全く同じで、借りたお金で返済する様な自転車操業の王道とも言うべく状況が続くという事です。
元々稼ぐ力があったのなら、そもそもゼロゼロ融資なんて受けなくても体力は持ったはずですよね。
ましてや受けるにしても最低限で済んだはずです。
しかし、ゼロゼロ融資を受けた企業の大半というよりほぼ全ての企業が "満額融資” という話が出てる以上、楽観視はできないと思います。
追い打ちをかける様ですが、消費マインドの低下は子供の修学旅行にも表れていて、それは長男の修学旅行先が "県内” だった事が象徴しています。
それは、もう先生たちも『県内で良いや。』『行けるだけ良くない?』みたいな感じになっていて、『ここまで戻ったんだから、行けるところまで行こうよ!』にはなってないんですよね。
しかも、この物価高なのにお小遣いは相変わらずの "2,000円縛り” のままです。
何が買えます?
『お土産は 無事故で良いのよ 長男くん』
これに尽きますが、彼から渡されたお土産は20枚入りクッキーの中からチョコ味とプレーン味の2枚です。
寂しさは禁じ得ません。
これって日本人の性質なんでしょうかね。
結果的に、『雇用を守る!』と言って垂れ流した雇用調整金は財源が尽き、穴埋めするために社会保険料が値上げされ、ゼロゼロ融資も回収ができなければ、結果的には国民が穴埋めするしかありません。
僕は、アメリカみたいに『業績悪化=即解雇』の雇用形態が良いとは思いませんが、結局の所、『全員守ります!』みたいな今の日本のやり方も限界があると思うんですよね。
ここまできたら、ベーシックインカムの議論を真剣にやってみるタイミングではないかとつくづく思います。