平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

『あなたの事を、思って言っている』は言っちゃダメ。

福祉関連のお仕事されてる方はご存じだと思いますが、就労支援やデイサービスなどを利用している利用者さんを囲み、相談員さんやサービス管理責任者などの関係各所が集まって行われる『個別支援会議』があります。

 

その場は言うまでもなく、“福祉色”全開です。

 

“支援”が“計画通り”に実施できていれば話はスムーズなのですが、そうは問屋が卸さないケースが多々あります。

 

そうなると、『何で行ってないの?』と詰問に近い状況になり、『いや、そんな状況ならこっちだって支援に限界があります。』なんて突き放す言葉もでます。

 

そうなると、被支援者は殻に閉じ籠りますよね。

 

そして、閉じ籠ったらもう最後。

 

バールでも金槌でも開きません。

 

 

そんな彼らに痺れを切らした関係者が、言っちゃいがちなキラーワードが

『あのね、私たちはあなたの事を思って言ってるんだからね!』

 

です。

 

 

終わりです。

 

 

これって、善意の押し付けでしかなくて、言われた側としては『いやいや、誰もこっちの事なんか考えてねーし!』ってなるだけです。

 

 

“支援者”の中には“仕事”として関わっていて、支援計画を作り、それをどう実行して貰うか、どう管理して行くかだけを考えてる方がいます。

 

結局、『病院にはちゃんと行ってって言ったじゃん! 何で行かないの? 血圧だって高いんだし、このままだったら入院になるんだよ? 私たちは、あなたの為に言ってるの!』

 

ってね。

 

 

じゃ無いんですよね。

 

 

先ずは寄り添わないと。

 

 

この工程を踏むと、色々めっちゃ時間掛かりますし、頭を使うのでヘロヘロになります。

 

 

でもね、絶対必要なんです。寄り添いが。

 

 

『あんたさ、2年後とかどうなってたいとかある?』

『俺はね、あんたにはこうなって貰いたいと思ってるんだけど、あんた自身はどう思う?』

『何にしても、いつかはどっかでやり直さなきゃならないんだから、出来る限り早い段階でリセットボタン押した方が良いよね?』

『いつやるの?』

 

今でしょ!!』

 

 

位は最低でも寄り添わないと、彼らの本心なんて聞けません。

 

 

本心に沿わない計画を立て、実行しない事に腹を立て、やってる感だけ出してきます。

 

 

僕は、元々が間違った観念やサービスを、当然としてきた歴史があるとあると思っています。

 

それが“間違い”と、少なからずの人が気づき始めていると実感してますが、やっぱり根深い。

 

 

“違う”と気付いて、自分で創業しても周囲とのギャップに悩む事もあるでしょう。

 

 

僕は“福祉”って言葉が嫌いです。

 

何故なら、正しく使われて居ない気がしてるから。

 

耳障り良く、パパ友に説明し易いだけの名称にに成り下がった“福祉”。

 

 

野武士

異端

異色

非常識

 

これは、他事業者から頂いた称号です。

 

また明日も頑張ります。