平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

20代、30代のあなたへ

春真っ盛り。

 

とても気持ちのいい季節になりました。

自宅にDIYで倉庫を作っているのですが、昨日は朝9時頃から作業を開始する為に外に出ると、裏の神社に植えてある桜の木から花びらが舞い落ちてきて、とても清々しい朝を迎えました。

 

作業中も裏山から鳥のさえずりが聞こえ、手を止めてコーヒーを飲んでると、さながらキャンプ場にでも居る気持ちになりました。

 

そんな、自然の物音に耳を傾けられる様になったのは、恐らく気持ちのゆとりなんだと思いますが、そんな気持ちになれたのも40歳を過ぎたからだと痛感してます。

 

 

そんな僕が、このブログの読者としては一番少ないであろう20代と30代に向けて、自分の経験から感じた事を書いてみたいと思います。

 

 

春と言えば出会いと別れの季節。

 

良くも悪くも、環境が大きく変化する人もいますよね。

 

僕も、進級や就職、転職や配置換えなどで環境が一変する出来事を数多く経験してきましたし、人間関係や上下関係、仕事の進め方をめぐって意見が食い違う事もありました。

 

世の中って、理不尽な事ばかりだと嘆いた事も多々あります。

 

そんな僕が今になって強く思う事があります。

 

 

それは、『人生40歳からが本番』という事です。

 

 

人生って、いつどうなるかなんて誰にも分かりませんよね。

 

でも、これから先も生き続ける事を前提にして、とにかく頑張らないといけないのが人生でもあります。

 

 

なので、20代30代の方々に強く伝えたいのが、『とにかく焦らず、より多くの経験を』という事です。

 

要するに、20代30代での経験は、全て40歳以降の礎だと思って欲しいのです。

 

例えば、学生起業家として20代前半で ”成功者”や ”勝ち組” と言われたとしても、それも全てが40歳以降に活かされる ”経験値” でしかなく、実は、その時点では『成功も何も納めていない』というのが事実なんです。

留学もそうです。

帰ってきて直ぐに英語が活かせる仕事に就く必要なんて無いんです。

留学した経験が本当の意味で生きてくるのは、40歳以降なんですから。

 

 

僕も、20代の頃は人間の三大欲求に対して理性を持って抗う事ができず(笑)、色んな面で人と対立したり迷惑をかけてきました。

そして、30代になると理性が芽生え始める事で経験値の幅がずっと広がり、自分の意見にも少しずつ責任を持つようになります。

 

そんな20代30代では、成長を止めない為にもやっちゃいけない事が、『人の目、評価を気にする』という事です。

 

 

なぜかと言うと、実は周囲も自分と同じ位未熟なんです。

 

そして、大人の振りしてる子供も世の中には沢山います。

 

そんな人の評価なんか気にしてたら、人間が小さくなるだけ。

 

若さは二度と戻りませんよね。 本当に羨ましい限りです。

 

でも、僕は今の自分が今までの人生で一番楽しいと感じています。

 

 

それは、20代30代という期間を、踏み外したり立ち直ったり、成功したり失敗したりをちゃんと繰り返してこれたからだと感じています。

 

人の目なんか気にせず、やりたい事をやる。

 

失敗して怒られても、謝っておけば大抵の事は許されます。

なので、その範囲での失敗は大いにやるべきで、『すみません!』で済む事は何でもやって欲しいなと。

 

 

そして、40歳以降の生き方を車の運転に例えるならば、無用な空ぶかしなどはせずに、一旦停止をしっかりして周囲を見て、法定速度を守りつつも周囲の流れにもしっかり乗って遅れず、周囲が引き起こす事故をこちらの判断で回避する位の技術と経験を備える事が重要です。

 

事故って、こちらの技術と判断で半分に減らす事ができるんです。

 

それでも起こってしまう半分ですら、こちらの技術と判断を磨く事で更に減らせます。

 

その経験は、20代から積み上げるしかないんですよね。

 

日々怠らず、コツコツと積み上げるしか無いんです。

 

若い時は、時には飛ばし過ぎる事もあるでしょう。

 

友達と、深夜でも窓を開けて、音楽ガンガン鳴らしたい時もあるでしょう。

 

それも、『ごめんなさい!』が通用する範囲なら良いと思うんです。

 

 

経験をした人しか、人の痛みは分かりません。

 

『そっか、それは辛かったね。 分かるよ。 僕も経験あるから。』

 

 

そう言える40歳を目指して貰えたらなーと思う今日この頃です。