平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

三男坊の進級にちょっとした不安

新年度もスタートし、職場や学校でも新たな環境がスタートしていると思います。

 

変化が多いこの時期、体調にも変化をきたしやすい時期にもありますので、体調管理が重要になりますよね。

 

適度に運動しながら睡眠を十分とるなど、ストレスをため込まない様にしたいものです。

 

 

さて、以前のブログにも書きましたが、ウチの三男坊には軽度の発達障害があります。

 

筆圧などにも課題がある為、特殊な鉛筆を使用したり、ノートのマス目も指定より少し大きめの物を使用するなど、ちょっとした工夫は必要ですが、逆に言えばちょっとした工夫で改善できる部分も十分にあります。

 

一年生の頃は読み書きが中心で、学力の目安となるテストの点数も50点台~100点まで取れていたので、それほど心配はしていませんでした。

 

しかし、進級した直ぐの算数で、大きな壁にぶつかります。

 

それが、『時計と時間の理解』です。

 

これまでの学習では、8+1=9 が理解できていたのですが、『8時の1時間後は?』となった途端に思考が停止します。

 

それは、30分後でも15分後でも同じ。

 

実際の時計を用いたりして説明しますが、”長い針”が一周しても、”短い針”がちょっとしか動かない事に彼は混乱します。

 

でも、これって振り返ってみれば、自分もそうでした。

 

『一日は24時間で~』と言われても、全く意味が理解できなかった僕は、1が5分や6が30分など、読み方も全く理解ができませんでした。

 

しかし、年齢を重ねる毎にそれは克服されていて、今では不自由はありません。

 

そして、活字が苦手だった僕が、今ではブログを書いています。

 

そう考えると、『別に今できなくても大丈夫なのかなー』とも思えます。

 

 

三男坊の宿題をみて、時計で躓いてるのを実感した時には、妻に『ひまわり学級(支援学級)に進級させた方が、彼には良かったのかなー?』とも聞きました。

 

しかし、妻からは『年度の途中での編入は出来ないよ』と言われ、それもそうかと。

 

 

でもそれからよく考えてみると、彼が苦手なのは時計だけかもしれないし、次の課題に進んだ時にはついて行けるかも知れません。

 

彼にとっての最良の教育を模索する日々は、まだまだ続きそうですが、僕としてはそれは彼とのコミュニケーションが図れるタイミングと思って取り組みたいと思います。

 

 

こうやって、発達障害の現実を目の当たりにすると、少しだけ辛い気持ちになったのも事実です。

 

”不憫” という言葉は使いたくないのですが、どうしても彼の将来を案じてしまいます。

 

”生きていく” って結構過酷で、大変だったりします。

 

『彼は、自分が食べていくだけのお金を、自分で稼ぐ事ができるのだろうか。』

 

そう思うと、胸が詰まります。

 

 

でもでも、彼には心強い兄弟が3人もいます。

 

なので、長男と次男には、三男の発達障害の事を、結構細かく伝えていて、今の内から理解して貰える様に務めると同時に、『兄弟四人がどれだけ仲良く幼少期を過ごせるか』に力を入れています。

 

その為に、家族揃ってお出かけをしたり、子供のサッカーに真剣に関わったり、ゲームの取り合いでも仲良く交代できる様な工夫を心掛けています。

 

上の子二人に、どれだけ『後は頼むよ』と言っても、やっぱり人間関係が悪かったら協力なんてしませんもんね。

 

これから先、更に優劣がハッキリ出てくる可能性は十分にあります。

 

収入が多いとか少ないとか、結婚したとかしないとか、大学出たとか出てないとか。

 

そんな世間的な物差しではなく、家族としての愛情がベースにあるような、そんな兄弟の絆を構築して貰いたいと思います。

 

不安はあります。

 

でも、三男坊の笑顔は天下一品です。

 

彼には彼自身の強みに気付いてもらい、彼は彼らしく、彼としての人生を自分らしく生きて貰いたい。

 

周囲から力を上手に借りて、頑張って生きて行って貰いたい。

 

僕らは先に死にます。

 

その現実を大前提として、これからも彼に愛情を注ぎたいと思います。