平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

統合失調症と知的障がい者と作業してみて感じた事

今年も残すところ10日余りとなりました。

 

 

 

常に厳しい状況から抜け出せずにいますが、今もこうやって明るい未来を創造できる自分のメンタルが不思議です(笑)

 

 

さてさて、

 

就労支援事業所である以上は、利用者さんの確保が絶対に欠かせません。

 

 

そこで、相談支援事業所さんへの訪問などが実りつつあり、10月以降から施設見学にも来て頂いていますが、やはり「洗車」という事業内容がハマる方とそうでないパターンがあります。

 

ただ、「洗車」のイメージ持たれてる方の殆どは、「すごく大変」という先入観をお持ちですが、見学に来られた方の全てが「想像とは全然違った」「思ったより簡単そうだった」と仰って頂けます。

 

 

そして、見学に来て下さった方の内、約半数はご利用に繋がっていますが、その半面では継続利用に繋がりにくいという現状があります。(精神的な部分が理由です)

 

やはり、他事業所さんや相談員さんともお話をさせて頂くと、精神障がいの方の殆どが、継続利用を課題として抱えてあるそうです。

 

スバルの利用者さんには統合失調症と知的障がい者の方がいらっしゃいますが、皆さん安定的に通所されてます。

 

その理由をご本人さんにそれぞれ聞いてみると

 

①そもそも事業所に来るのが楽しい

②仕事が選べるので無理がない

③作業の成果が工賃で見えるので遣り甲斐がある

④洗車すると、車が綺麗になるのが分かるので楽しい

⑤配送で車で移動するのが楽しい

 

など、様々な有難い意見が聞かれました。

 

そこで、どんな事業所に通いたいですか?と聞いたところ

 

①古株がデカい顔をしていない

②工賃が明確に分かる

③ガツガツ働かなくていい

④施設長が怖くない

 

というご意見が出てきました。

 

これは、貴重なご意見ですね。

 

 

またまた質問で、逆に事業所を移りたくなる動機は?と聞くと

 

 

ダントツ1位が

 

人間関係でした。

 

 

次が「工賃がもっと稼げること」が続きましたが、

 

人間関係はダントツです。

 

 

むしろ、それに尽きると言っても過言ではなさそうです。

 

「スバル」はまだまだ始まったばかりの事業所ですので、古株がいない事が良い方向に作用している様ですが、運営期間が長くなれば必ず出てくる課題であるとも思います。

 

では、古くから利用してくれている利用者さんと、新たに通所してくださる利用者さんとどの様にバランスを取るべきなのでしょうか?

 

それは、今の内から利用者さんにしっかり話をしておくことが重要ではないでしょうか?

 

スバルでは、10月の開所の時点では1名しか利用者さんがいなかった為、その利用者さんには「これから利用者さんが増えたら」というテーマで毎日話をしました。

 

その効果もあってか、利用継続してくれてる利用者さんも、短期間で利用停止された利用者さんも、人間関係を課題にされる方は今もいませんし、今までもいませんでした。

 

僕自身も、利用者さんと接する時は甘い言葉を掛けるのではなく、少し厳しいかもしれませんが、少し高めの次の目標を話し合う様にしています。

 

「次は3ヶ月後までにこの目標を達成できたら、時給が上がるよ」という様に、具体的に話をするようにしています。

 

ただ、心掛けているのは、ただ厳しい目標だけを伝えるのではなく、「日頃から密に会話をして人間関係を築く事」です。

 

これは子育てで学んだ事ですが、愛情を持って接していれば、少々厳しい事を言っても理解して貰えます。

 

話をされた側が「この人は、自分の事を思って言ってくれている」「自分の感情だけで言ってるんじゃない」という事を理解してもらう事が重要だと考えます。

 

これは、今まで実践してきて良かったと思える部分なので、これから利用者さんが増えたとしても、最低3分の毎日の個人面談の時間は確保したいと思います。

 

スバルの良い所も悪い所も聞いて、課題は早めに解決する。

 

その為には具体的に解決策を相手に示す。

 

これだけは、続けていこうと思います。