僕は、昼休みにヤフーニュースを見ながらラーメンをすするのが日課なのですが、現代ビジネスさんの記事が興味深かったのでご紹介します。
記事はこれです。
最初は、さすがはスウェーデンだと、キャッシュレスへの取り組みの速さに感心していました。
というのも、スウェーデンは福祉先進国でもあります。
日本が欧米諸国に習いたがるのも無理はないですよね。。
しかし、記事の中に気になる部分があって、キャッシュレス化によって、地方在住者もそうですが、高齢者や障害者にとっては物凄く不便を感じてるというもの。
福祉先進国がキャッシュレス先進国になると同時に、福祉の部分が置き去りにされているというのです。
過去に、ユニバーサルデザインを中心に活動するデザイナーさんに話を聞きたときの話で、「結局そうだよなー。」と思った彼の言葉があります。
それは、「結局のところ、究極のユニバーサルデザインはない」というものでした。
彼は、ユニバーサルデザインのデザイナーとして、製品作りや住宅へのアドバイスも行っていますが、結局のところ、「物は誰かに向けて作らないとできない」という事でした。
僕自身も、過去にユニバーサルデザインが採用された住宅へお邪魔したことがありますが、そこには ‟車いすユーザーが使いやすい高さ” に全てが設定されている為、僕には使いにくい部分がいくつもありました。
キッチンのダクト(換気扇)が低めに取り付けてあるため、頭をぶつける
分電盤(ブレーカー)が玄関スペースの低めの位置についているので、壁に手を着いた時にブレーカーを落としてしまう。(照明のスイッチも同様)
などなど、あちらを取ればこちらが取れないという状態です。
その時に感じたのが、「洗面台もダクトも高さが変われば良いのに」という事でした。
照明のスイッチは、「リモコンでカバーできるのでそもそも低い位置に付けなくても」とも思いますが、ユニバーサルデザインとはいえ、やはり誰かに合わせて作ると対象外の人には非常に使いずらい物になると実感しました。
今、日本でも外国人観光客の誘致に関して、お店のキャッシュレス化を推進する動きが加速しています。
「外国人は現金を持たない」
恐らく、これは事実に近いとは思いますが、日本人の生活そのものを外国人に合わせる必要はないと思います。
事実、僕もキャッシュレスで助かってる部分もあります。
出張洗車でも、お客様の中には電話で注文→勝手にやっといて→終わったらペイパルで請求して→請求送る→決済完了
を好む方がいらっしゃって、実際にその仕組みでやってます。
しかし、全てをキャッシュレスにするのには疑問があります。
なんか、「これが良いらしい」となると、直ぐにそうなる様な取り組みをしたり、啓もう活動を行ったり、何なら法整備までしますが、全てをこれに変えるっていうのは、どこかに歪がでる気がします。
あくまで個人的にはキャッシュレスは歓迎ですが、全てをその方向に持っていくのは反対です。
僕が喫煙者かどうかは別の話としても、一気に禁煙化を進める動きにも大いに疑問があります。
「たばこを吸ってはいけない」という原則を加速させるのであれば、国内でたばこの販売を禁止するのが一番だと思います。
喫煙自体は法律で認めており、その税収も当てにしていながら、猫も杓子も「全面禁煙」にするのはどうかと。
先ずは分煙の技術を上げるとか、その仕組みを作るのが先ではないでしょうか?
極端に舵を切っては船は傾きます。
もし、その時に予測不能の強風が吹けば、間違いなく沈没でしょう。
そうならない為にも、風を読みつつ、ゆっくり舵を切るやりかたをやって頂きたいです。