弊社で進むキャッシュレス決済化ですが、加盟店にとっては不便な一面もあるようです。。
弊社が最初に導入したキャッシュレス決済は、今は無き『ORIGAMI PAY』。
実は、率先して導入した訳では無く、SICのメインバンクがORIGAMI PAYと提携関係にあった為、渉外担当者さんのノルマにお付き合いする形で始まりました。
口座情報も勿論のこと、SICの基本的な情報はメインバンクが持っているので、申し込み用紙に記入捺印するだけで、数日後にはスタートキットが送付されてきました。
ただ、世の中のキャッシュレス決済ブームの裏で、現金決済を希望されるお客様が大半を占めていた事と、他社に比べるとORIGAMI PAYの認知度に比例した利用者の少なさから、そのキットを開く事はありませんでした。
すると、半年もしない頃にニュースでORIGAMI PAYが『メルペイ』に吸収される事を知りました。
僕としては、CMも沢山放映されていたメルペイに ”乗り換え” できるチャンスという事で、大歓迎です。
しかも、ORIGAMI PAYがちゃんと引き継いでくれているので、新たに届くメルペイのスタートキットを登録するだけで難なく利用開始ができました。
そんなこんなでキャッシュレス決済が導入され、お客様からも概ね好評。
味をしめた頃、僕は他社のキャッシュレス決済が気になり始めていました。
すると、外で車を入れ替える為に移動をしていた所、怪しげな営業マンがこちらに向かってくるではありませんか。
(なんか、うだつが上がらない感じだな。。)と思いつつ、差し出された名刺を見るとそこにはなんと、PayPayの文字が。
僕は、導入をその場で決定し、『もう一軒用事がある』という営業マンをその場は一旦リリース。
約束の1時間を過ぎて再訪するあたり、やはり、うだつが上がらんなと。
僕の予定が1時間を切っていた事もあり、手続きを早めに進めて貰う事にしましたが、それでも時間内には手続きが終わらなかった為、僕は詫びを入れて外出する事にしたのです。
すると、『もうすぐ終わりますから』と言っていたうだつの上がらない営業マンが、外出から2時間を過ぎて戻った今でも、会社にいるではありませんか。
『まだ居たの?』という言葉が口を突きそうになりましたが、
『今、やっと登録が終わりましたので、そろそろ失礼します』と。
スタートキットが後日送られてくる旨を伝えられた僕は、
『そんなの知ってるよ!もう他にも導入済みなんだから!!』と言わんばかりに了承しました。
後日、無事に届いたスタートキット。
のはずでしたが、何故か同じようなパックが9つも。。。
『え?これ、何が違うの?』 『なんの為のスタートキット?』
と、軽く混乱。
一つを開封し、セットアップマニュアルを見ながらネットでアカウント登録を済ませた所で驚きです。
何と、マイストアがメインを除いて8つも作られているではありませんか!!
その名も
①SIC(合同)
②未設定
③まごころ洗車隊2
④店舗3
⑤まごころ洗車隊4
⑥店舗2
⑦SIC合同会社 石垣
⑧まごころ洗車隊1
⑨販売1
販売1? 店舗2? 店舗3? しかも未設定まであれば、順番もバラバラ。。
全く意味が分かりません。
ここで僕は仮説を立てました。
『もし、アカウント数によってインセンティブが発生する仕組みになっているのであれば、あのうだつの上がらない営業マンはウチでアカウント数を稼いだのでは?』
というもの。
しかも、時間を掛けた割りには登録内容がいくつも間違っていたらしく、後日になってサポートセンターから『登録内容に間違いがあるので振込できない』との電話まで入る始末。。。
もう、決済が始まってる事もあり、僕は指示に従って変更申請を行いました。
もうすでに、この時点で僕の心の中では『めんどくせぇ。。』という気持ちが芽生えています。
なのに、、
また後日になって、別のルートから電話が入ります。
その内容が『他のアカウントの銀行登録がお済でありませんが。』と。
僕は『いやいや、アカウント一個で良いんだけど』と伝えると、今度は
『登録がお済で無いと、その旨をお伝えするお電話が入るかと、、』と。
僕は更に『いやいや!勝手に作られたアカウントの登録に無駄な時間を割きたくないので削除してよ!!』と伝えると、『では、アカウント削除のURLをメールで送りますので、お手続きを進めて頂いて宜しいでしょうか?』と。
口座の登録変更など、マイストアの修正だけでもかなりの時間を費やしていて、正直ウンザリしているにもかかわらず、『今から8個のアカウント削除を一個一個やれと?』と聞くと、『そ、そうなりますね。。』って。。
そうなりますねじゃねーよ!!(笑)
こっちは、望んでもいないアカウントを8個も勝手に作られた挙句、登録情報もでたらめだった為に修正で時間を取られ、挙句の果てには余分なアカウントの削除までこちらでやれと。
どこれもこれもうだつの上がらない営業マンの仕業でしょうが、もしアカウントの数でインセンティブを渡しているとすれば、そのやり方は絶対に間違っていますし、即刻止めるべきだと思います。
これって、かんぽ生命のそれと酷似している様に思えてなりません。
だって、結果としてお客本位ではなく、営業マン本位の営業活動になるんですから。
もちろん、お客様の利便性が最優先ですから、PayPayを止める事はありません。
でも、事業者側も、自分たちが現代社会の中ではそれなりのインフラとなっている事を自覚して貰いたいと思います。
大手にあぐらをかく事なく、顧客本位でやってもらいたいものです。