平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

起業・創業したい方って意外と多いようですね

今朝も洗車を2台仕上げてきました。

 

お昼休みまでの10分間を利用してブログを書こうと思い立ちましたが、恐らく書き終えるのは今日の夕方でしょう。

 

 

さてさて、表題の件ですが、僕の周りでは今年に入って2名が起業しましたし、起業予備軍が2名もいます。

 

今、空前の起業ブームでもきているのでしょうか?

 

 

そこで、この4名から(本当はお金を貰いたいくらいですが)相談を受けた際に質問としてあった内容を、

①法人格

 

②融資(資金調達)

 

③広告・マーケティング

 

④ビジネスモデルのブラッシュアップ

 

の4項目にザックリ分けてご紹介したいと思います。

 

 

彼らの質問に対する回答は、あくまで僕個人の経験と偏見ですので、鵜吞みにしないでください。

 

 先ず初めに

①法人格について

 

 この質問については、そもそも法人格を取得するか、それとも個人事業で行うかをそもそも迷ってる方から質問を受けます。

 その上で、法人格を取得するとなれば 株式・合同・NPO・一社などを、必要に応じてアドバイスをします。

 

法人格を取得するかどうかは、取得するメリットがあるかどうかを、事業内容も含めて検討する必要があります。

 

例えば動物の一時預かり事業の場合。

 

従業員は当分雇わず、社長である店主が一人だけで店を回すというケースの場合、これは個人事業主で良いのではないかとアドバイスしました。

彼の場合は、グッズ販売やセミナー等を開催する予定も無く、特段 ‟信用” を重要視する事業ではなかった為、個人事業主で良いと思いました。

 

そして、個人事業で良いと思えた理由がもう一つ、

 

それは資金面です。

 

彼は自己資金での準備を中心に考えており、借入希望額は200万円以下です。

 

200万円程度であれば、事業目的でなくても借り入れは可能です。

 

売り上げが、毎日何十万円もあるならまだしも、当時は売り上げの目途も立っていない状況でしたから、個人事業主でのスタートをお勧めしました。

 

 

そして次に、催事に関わるディスプレイのレンタル会社の場合。

 

この場合、僕は合同会社をお勧めしましたが、彼は株式会社で設立しました(笑)

 

彼が株式会社にした理由は一つ、「取引先への信用」でした。

 

彼が株式会社という法人格が信用に繋がるというのであれば、株式会社で正解でしょう。

 

 

では、僕が合同会社を勧めた理由はというと、一つは「登記費用の安さ」です。

 

登録免許税が株式会社が15万円程度であるのに対し、合同会社は6万円。

 

減免措置で半額の適用を受ければその恩恵は絶大です。

 

 

因みに、彼の場合はゆくゆくではありますが、大きな資金調達が必要になる時がきます。

 

それは、商品の購入です。

 

冷蔵付きのディスプレイ棚やマネキン、照明器具なども含めると総額1,000万円は優に超えます。

 

その時には営利企業の筆頭である株式会社という冠は必要でしょうが、彼の場合は、既に彼自身に仕事が入ってきていましたし、法人格が即信用、即受注に繋がるとは思えなかったので、ゆくゆく株式会社に法人転換すれば良いというのが二つ目の理由でした。

 

この、法人格の取得云々について連動するのが

 

 

②融資(資金調達)について

 です。

 

先ほど例として挙げた4法人格(株式・合同・NPO・一社)ですが、資金調達がし易い順でいくと、無論ですが株式会社と合同会社になるでしょう。

 

ここでいう資金調達とは、あくまで金融機関からの借り入れを指していますので、出資を指すのであれば株式会社のみです。(合同会社は株券の発行による出資は受けられませんが、現金や現物による出資はできます。その際は、合同会社の社員(役員)となる為、会社の持ち主=株主の様な関節経営者ではなく、直接経営者となります。)

 

創業補助金などは、営利・非営利を問いませんのでそこに違いはありませんが、中には「営利法人に限る」やその逆で「非営利法人に限る」というケースもあるので、自分が行う事業の目的が何なのかをしっかり見極める必要があります。

 

個人的に言えば、ウチは障害者就労支援事業なので、所謂福祉系ですが合同会社という営利団体として活動しています。

 

その際、周囲からは「なんでわざわざ営利企業でするん?」と聞かれたり、何なら福祉系はNPO社会福祉法人でないと出来ないと思われている方もいらっしゃる位ですが、先ほども書いたように、資金調達が比較的容易であることと、事業の自由度で言えば圧倒的に営利企業の方が高くなります。

 

要するに、営業活動がしやすい企業だからお金を貸して貰いやすい

 

という事です。

 

実際に、売り上げの見込みを示すことで、追加で運転資金を融資して貰いましたが、NPO法人などの場合、非営利活動法人なので売り上げをガンガン伸ばしていくという概念とは異なります。

 

 

③広告・マーケティングについて

これについては、僕もずぶの素人なので的確な情報をお伝えできるか分かりませんが、一つ分かった事は、「市場のニーズにあった広報活動をする」という事です。

 

ウチは、創業間もなくから、地元情報誌のフリーペーパーである「イーヤン」さんに広告の掲載を4か月掲載していましたが、同じ‟洗車”という内容で掲載したとしても、細かな部分を変える事で集客力が断然変わるという事が身に染みて分かりました。

 

これが、その広告です。

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eyan9月号 Before

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eyan10月号 After

なんという事でしょー

 

という程のビフォーアフターではありませんが、この違いで問合せ件数も成約件数も倍以上の成果が出ています。

 

 

では、10月号の方が、圧倒的に集客力があるのはなぜでしょう。

 

 

9月号が配布される9月上旬は、逃げ場が無い位に暑く、共感して頂けた方から8件程度のお問い合わせがあり、それなりに広告効果を実感しました。

 

9月号は8件の問い合わせに対して6台成約でしたが、

 

10月号は15件の問い合わせに対し、13件成約で22台分のお申込みを頂きました。(13件で22台のからくりは後程)

 

先ず工夫したポイントとしては、

9月号では「暑いから代わりにやりますよー」というのを売りにしていましたが、

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eyan9月号 編集・発行 (株)クリオシティおおいた


10月号では「ご自宅や職場に‟出張洗車”しますよー」という部分をフォーカスしました。

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eyan10月号 編集・発行 (株)クリオシティおおいた


また、右側のキャラクターの下部も

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eyan9月号 編集・発行 (株)クリオシティおおいた

高齢者、主婦、社用車に、従業員さんの車とは書いてありますが、結果として高齢者という程ご高齢でもなく、主婦層よりも男性層、社用車よりも自家用車、従業員さんというよりお客さんからの問い合わせが多かった様に思います。

 

そこで、10月号では

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eyan10月号 編集・発行 (株)クリオシティおおいた

①ワックス効果

②時間の短さ

 

③会社の駐車場でもOK

 

④定期契約あるよ

 

⑤お店のお客さん、待ち時間あるんじゃない?

 

という項目に変更してみました。

 

これは、お客さまからお問い合わせを頂いた内容を凝縮したもので、

「よく聞かれるから書いときます!!」といった感じで変更してもらいました。

 

すると、法人さんからの問い合わせが圧倒的に増え、その結果

 

「会社の駐車場に来てください。その時3台お願いします」という事になったのです。

 

これにより、申し込み件数を上回る台数を頂いたのです。

 

ここで気付いた事は、お客様の声を広告に反映させるという事です。

 

市場のニーズにあった広告を出せれば、問い合わせは間違いなく増えるようです。

 

 

④ビジネスモデルのブラッシュアップ

 

最後にこのテーマですが、実はこれが一番面倒くさいのでお金を貰いたいです(笑)

 

前出のペットの一時預かり事業ですが、一日当たり4,000円で預かるそうですが、一日平均1.2頭とまだまだ軌道には乗っていない様です。

 

平均1.2頭となると、月25日稼働でも延べ頭数は30頭。

 

単純に掛けてみると120,000円の売り上げです。

 

そこで、売り上げを伸ばす方法を考えているようですが、これらの事業の場合の王道は

 

①頭数を増やす

②単価を上げる

③グッズ販売などを行う

 

位しか思いつきません。

 

彼と話す中で、飼い主さん向けのセミナーというか、しつけの教室などの開催も提案しましたが、キラーコンテンツにならなそうというのと、しつけの手法を明かしてしまう事に抵抗があるようで、大々的にはしたくないそうです(笑)

 

そこで、彼にも ‟出張○○” を提案しました。

 

○○の部分は彼に考えて貰うとして(笑)出張で何かできないかを提案してみました。

 

ペットショップもしかりですが、ペット系はお客様が出向くことが前提です。

 

そこで、逆にお客様のお宅にお伺いするサービスを提案するのはどうかという事です。

 

ドッグフード何かはネットで買う人も多いと思いますが、最近は高齢者もペットを飼う傾向が強いので、何かで定期的に繋がりつつ、荷物を持っていくついでに犬を預かるという仕組みです。

 

取り敢えず、本人も価格帯などを再考するようですが、ついでに○○も考えるそうです。

 

何か、いい案が出ると良いのですが。。。

 

 

彼とは更に、今の事業をもう少し深堀してみて、更に良い事業が出来るように考えてみたいと思います。