平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

お役に立てたなら何よりです。

自分には ”社長業” が天職なんじゃないかと思います。

 

 

これって、別に社長が偉いとかそういう事じゃ無くて、様々な部分に ”自由” があることが僕にとっては凄く重要で、その自由を得られるのが社長業なので、それが僕にとっては天職だと。

 

 

 

常日頃からわちゃわちゃと労働している訳でも無く、かと言ってぼーっとしている訳でも無く、ただ単にやらなきゃいけない事をやりつつも、とにかく好きなように生きてるという感じです。

 

 

 

そんな中で感じる ”自分の存在意義” というのがありまして、今日はそれを書いてみたいと思います。

 

 

 

 

これは僕自身の肌感覚なのですが、ここ数年で僕に対する ”相談件数” が増えてきているのを実感します。

 

 

従業員さんや利用者さんからは当然ですが、最近では所属団体の若手さんや他事業所の経営者まで幅が広がってきている感じです。

 

 

 

 

それがなぜなのか? を自分で分析した所、何となく見えてきた答えがあります。

 

 

 

それは、こちらの方から『何かあればいつでもどうぞ』という姿勢を示している事ではないかと。

 

 

 

 

要するに、従業員さんや利用者さんからすれば僕はその会社の ”長” なので、自然と相談相手になるのは当然です。

 

 

 

その上で、社外の人たちに対しても『また何かあればいつでもどうぞ』という姿勢でいると、何かあった時に相談してくれる様になってきている感じです。

 

 

 

 

そんな今日、ウチの利用者さんを担当して下さってる相談員さんから電話がありました。

 

 

 

内容をザックリ書くと、利用者のKさんがグループホームを利用したがっていると。

 

 

しかし、そのKさんは半年ほど前にグループホームの利用で大失敗している事もあり、訪問看護さんやお母さんがかなり慎重な姿勢になっていると。

 

 

 

しかし、今回は本人さんの熱意が強い事から相談員さんは板挟み状態に。

 

 

 

その事について、『どうすれば良いんでしょうか?』というご相談です。

 

 

 

 

色々と10分程度話をしましたが、結論を言うと

 

 

 

『もうお母さんが腹を括るしかないですよね』と。

 

 

 

と言うのも、グループホームの内覧に親子で行った際に一度はお母さんも前向きな気持ちになっていて、それを本人にもグループホーム側にも伝えていたそうなんです。

 

 

しかし、後々になって訪問看護さんからの的確な反対意見がでたばかりに、お母さんは翻意。

 

 

 

お母さんが一度は前向きに考えてた事もあり、本人さんの気持ちが更に前向きになっていた事から、相談員さんも『今更どうしよう。。』となっていたということです。

 

 

 

 

相談員さんも知的障害のある方への支援策の一つとして、トライアンドエラーを繰り返す事の重要性は認識しています。

 

 

 

しかし、今回の入居は前回のエラーを活かせるのか? という不安が払しょくできずにいます。

 

 

 

 

そこで僕は一つの提案をしました。

 

 

 

『本人に決意表明を一筆書かせてみては?』と。

 

 

 

僕は続けて、『だって、自分が合格したいと思う大学があれば、「絶対合格!!」って自分で書きますよね?』と。

 

 

『その熱意が伝わるのであれば、そこはもうお母さんが腹を括るしかないのかと。』

 

 

 

 

と伝えました。

 

 

 

 

こういう場合にやっちゃう悪い例として、”やっちゃいけないこと10か条” を周りの支援者や家族が作るという行動です。

 

 

 

 

周囲の支援者らは、前回の事で散々振り回された事で随分と懲りてますから、『同じ轍を踏みたくない』バイアスが働きます。

 

 

 

その為、『これをやったら終わりだからね!!』を事前に示しがちです。

 

 

 

 

それに比べ、本人の意思で『私はこうします!!』って決意させた方が気持ちも前向きですし、自分で決めた事に対する責任感という意味でも良いと思いますよと伝えると、相談員さんは『ハッ!』と言葉に出るくらいに刺さった様子でした。

 

 

 

その後の動きはまだ分かりませんが、相談員さんから電話の終わり口に『なんか相談員の相談に乗ってもらってすみませ~ん(笑)』なんて言われましたが、それが自分の存在意義なのかなーと。

 

 

 

 

そのアドバイスが上手く行く事もあれば、行かない事もあると思います。

 

 

 

でも、その人にとっての選択肢が増えることが重要だと思うので、『お役に立てたなら何よりです』と言ったところでしょうか。