平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

法人格に合同会社を選ぶメリット

ではここで、会社を設立する際に合同会社を選択するメリットとデメリットなどをご説明いたします。

 

そもそも、僕が数ある法人格の中から、何故に合同会社を選択したかと申しますと、

①登録免許税が株式会社に比べると安い

②合資とか、合名とか他にも色々あるけど良くわからない

③意思決定のスピードが速い(小規模事業所に向いている)

④株式会社と同等に融資が受けやすい(営利企業であるため)

 

といった理由からです。

では先ず①について

株式会社の場合、登録免許税云々で、最初の登記だけでも約20万円程度のお金が掛かりますが、合同会社は、なんとその半額以下の6万円程度

今回は、自分で法人登記した上に、別府市から創業認定を受けたため、登録免許税の減免措置を受けて更に半額の3万円で登記をして代表社員(社長)になりました!

ここでの(気にする人にとっての)デメリットといえば、名刺に代表取締役または代表取締役社長」とは書けないことです。

合同会社はあくまで代表社員となります。

ですので、夜の繁華街で「シャッチョーサーン!」と声を掛けられても振り返る事もできません。

 

そして②について、

これは僕の怠慢による勉強不足です。。。

もちろん、一応はサラーーーっとはネットで勉強しましたが、合理性と優位性と時代への調和が確認されなかったので、深くは検討しませんでした。。

 

そして次に③について

合同会社は、もちろん株式を発行できません。株式を発行する上でのメリットといえば

1、資金調達がしやすい

2、会社に関わる人を増やすことができる

3、借金ではないため、返済の義務がない

といったところでしょうか?

しかし、合同会社の場合でも

1、資金調達には社債(私募債)を発行できる

2、直接出資によって、経営に参加することができる

3、出資金(現物出資)はあくまで出資金であり、借金ではない

ということで、経営者としての能力を存分に発揮できれば、何ら困る事はありません。

その上での意思決定の速さの違いで言えば、株式会社は株主総会及び取締役会での合議を得る必要があります。

これは、以前の会社が株式会社だった事での経験上ですが、非常に面倒でした。。

これに対し、合同会社は出資者=経営者なので意思決定のスピードが速く、給与面に関しても経営者の判断で従業員さんの貢献度を評価することができます。

 

そして最後の④について

合同会社も、株式会社同様に営利企業です。ですので、事業計画さえしっかりと作っていれば、事業規模に応じた融資はある程度受けられます。

ただし、株式会社の方が日本国内においてはメジャーで信頼性が高く、株式の発行に伴う経営状況の可視化や透明性を担保する必要がある点も、株式会社が優位に働く原因です。

一方、合同会社は財務状況の開示(いわゆる決算報告)をする義務が無い為、毎年掛かる公開費用(約5万円程度)は節約できますが、不透明感がでるのも事実です。

 

という事で、合同会社の設立についてのメリットとデメリットを簡単に書きましたが、弊社では取引先が企業規模などを問わない業種という事もあり、合同会社で大満足といったところです。

もし、将来的に増資をしたり、複数の事業を展開するまでに成長すれば、その時は株式会社への変更を検討するかもしれません。