今回は長文になってますが、宜しければお付き合いください。
さて、『少年革命家』を名乗ってるゆたぼん君に関して。
最近の彼にまつわる記事を読んでいると、
『このまま大人になっちゃうと、経営者としては雇いにくいタイプになっちゃうなー』と感じています。
記事では『義務教育を受けて無い事への学力不足』みたいな事ががテーマになっていますが、僕からすれば別に学力云々が問題じゃないんです。
彼が学校に行かない事で唯一、100%失ってると言える事。
それは未来の彼にとって、大問題となり得る懸念事項。
それが、
"友達作りができてない事” だと僕は強く感じています。
これって、社会に出た時にヤバいくらいの致命傷になります。
というのも、"この時間は絶対に取り戻せない” からです。
確かにクラウドファンディングをしたり、その資金を元手に日本一周の旅に出たその経験は、長い人生の中で必ず役に立つ時が来るとは思います。
不登校の子供達と触れ合って話をする事で、その人の心を救える事もあるかも知れません。
でも、ゆたぼん君が本当に "経験” として話せるのは、
"学校に行かなかったからこそ得られた事”
と
"学校に行かなかった事で失った事”
が『その後の人生にどう影響したのか』を実感できる年齢になってからではないでしょうか?
彼は、もうこの年齢で何かを "掴んでる” 様な、世の中を "分かってる” 様な、そんな "傲慢さ” が身に付いてる気がしてなりません。
それが、冒頭に申し上げた『雇いにくい人』たる所以ですね。
『学校に行ってたけど、嫌になったから行かなくなった!!』という、"行った” という経験の上で "行かなくなった理由ができた” 小学生の頃の彼は理解できます。
でも、中学校からは『学校はこんなもんだ!!』って決めつけて、初めから『行かない!』という選択をしてしまいましたよね。
これじゃあ、正直雇われるのも難しいと思いますが、自分で会社を興して経営者になるのも難しいと思います。
要するに、今の所は彼の今後の人生 "YouTuber一択” しかないと。。
ドクター中松さんみたいな一流の発明家になるならまだしも、今のままだと組織に入る事も組織を作って組織を差配するのも難しいと思います。
現に、資金が足りなくなって『このままじゃ日本一周できません! なので投げ銭下さい!!』と泣きついてますよね。
これは、お金を管理していたお父さんの経営センスの無さが招いた事態ですが、ここでも表に出て色々言ってるのはゆたぼん君本人。
(これじゃあ、『子供を利用してる』批判も出ますわね。。。)
そして、そんなゆたぼん君を更にダメにしてしまう、外部の大人たち。
えええーーーーっとですねぇ。
こんなんしてたら、この事を彼が "成功体験” と勘違いしちゃうって事を、投げ銭した大人たちは理解してるのでしょうか??
これで、ゆたぼん君は "少年革命家” の看板を完全に降ろして、"少年物乞い家”の看板をしっかりと掲げてしまいましたね。
だって、これは "投資” でも "出資” でもありませんよね。 お金を出した人は絶対に回収できませんから。
(という事は、これは寄付になるのかな?)
今の彼に必要なのは、"お金を寄付してくれる大人” を探す事では無く、"同じ時間を共有できる友達” だと思うんですよね。
なのに、『あ、お金ってこうやって稼げるんだ!!』ってなって、色んな方向に間違い出してしまわないか不安で仕方ありません。
同じ時間を共有した友達。
そんな友達こそが、未来の自分を作り出してくれるんですよね。
喧嘩したり、ゲーセン行ったり。
恋愛が上手くいったり、いかなかったり。
合格の喜びを共有したり、卒業式で涙を流したり。
結婚式に呼んだり呼ばれたり。
子供の出産を祝ったり祝われたり。
そんな "友達” が彼には居ない様に見えてなりません。
(彼のYouTubeは見た事ありませんが、記事を読む限りで)
彼の事は応援していませんが、否定もしません。
でも、一人の少年の人生が、多くの大人によって複雑に捻じ曲げられてる様な気がしてるんです。
結果は、何年後か何十年後かにしか出ません。
未来の彼が、自分の人生を本当に楽しいと心から思えてるのなら、それが一番素晴らしい事だと思います。
もしかしたら、学生時代の友達とも社会に出れば疎遠になるかもしれません。
世の中、いじめだって無くなっていませんし、文科省の教育要綱も完璧な物なんて出来てやしません。
でも、その "時間だけは取り戻せない” という事を、周囲の大人はしっかりと教えてあげるべきだと、僕はそう思います。