"リスク管理”。
会社を経営していると、様々なリスクを引き受けなければいけませんよね。
事業を継続発展させていく上で、重要なポストにいる人材の突然の退職や、景気後退に関する資金繰りのひっ迫。
お金が入るタイミングと出るタイミングを間違っただけでも "黒字倒産” となります。
そこで、僕も色んなニュース記事を読んだり、様々な経営者の考え方に触れる事で知識として蓄え、自分なりに解釈して取り込もうと努力しているのですが、ここ最近になって特に目にする方が 日本電産 守永会長 に関する記事です。
この様に、カリスマ経営者としてこれまでも数多くのインタビューに答えており、僕自身も『一代で大企業を築いた経営者の一人』として、もちろん尊敬しています。
そして、この記事で守永会長は『会社がダメになる原因』として、『経営者の6の悪』と題してお話を進められていますが、僕は内容を拝見して『あれ?これってご自身の会社では?』なんて事が頭をよぎりました。
守永会長は、インタビューの中で『経営ほどシンプルな仕事はない』と仰っていて、僕も異論はありません。
業績が上がれば称賛され、下がれば文句を言われる。
上げ続けさえすれば文句は言われない。
確かにそうです。
そして、後半ではこう仰っています。
ここでいう「6悪」というのは、マンネリ、諦め、怠慢、妥協、おごり、油断のことです。会社がダメになるケースでは、必ずと言ってよいほど、この6悪が原因となっています。
なるほど。 確かにそうですよね。
それぞれの解釈については記事を読んで頂ければと思いますが、これほどまで経営を熟知しており、アウトプットも性格に言語化できるほど体に染みついておられるのに、後継者が育っていないのでしょうか??
どんなに優秀な経営者も、寿命には勝てません。
なので、どこかのタイミングで "勝ち続けられる経営者” にバトンタッチしなきゃいけませんよね。
でも、なかなか進まない。
僕は、極端な予想ですが『守永会長は4ぬまでCEOは譲らない』と思っています。
ここまで来ると、守永会長のお眼鏡に叶う人材なんか居ないと思います。
どれだけ優秀とされる人を連れてきても、『泥水を飲みながらでも、俺は会社を成長させてきたんだ!』という自負が強いでしょうから、出来上がった組織に入ってくるよそ者は受け入れ難いのではと思いますし、叩き上げにしても『君はまだまだ俺には及ばん!』となるのではないでしょうか。
僕は、これほど大きな会社だからこそ、後継者が決まらない事が事業運営最大のリスクではないかと思いますが、どうでしょうか。
そんな中、事業運営に関するリスクではなく、起業家へ向けたリスクの考え方に関する面白い記事があったのでご紹介です。
ちょっと書き疲れたので長くは説明しませんが、今現在、僕が会社を運営する上で心掛けている事や、創業時に考えていた事がかなり詳細に書いてあります。
創業資金を借り入れる=リスク とか
思った程集客できないかも=リスク とか
起業する時には色んなリスクを考えてしまいますよね。
でも、僕の場合は『ここまでやってダメなら辞めよう』と決め、小さな挑戦から始めた事で今があります。
集客に関する心配があるなら、その心配を減らす行動を取れば良いだけの事なんです。
借入に関して心配するなら、確実に返済できる計画を立てて実行すれば良いだけの事なんです。
そこで大事なのが、世間一般で言われてるリスクばかりに囚われるのではなく、自分の事業の実態を良く見て、その事業が独自に抱えるリスクをしっかりと炙り出し、対策を講じる事なんですよね。
ウチの場合、以前も書いてますが『キャッシュフローの悪さ』が大きなリスクの一つです。
会計は "発生主義” ですが、キャッシュフロー2か月後に追いかけてきます。
そのリスクをどう回避するのか。
手元のキャッシュを潤沢にするのか? その方法は借り入れなのか、支出の抑制なのか?
それとも、売上を何とか伸ばして利益をより多く残す努力をすべきなのか?
とにかく情報を集めて分析し、考え抜いて決断を出すしかありません。
それが『苦手』という方は、起業しない事をお勧めします。