お金は回す事で力を発揮する
お金に苦労していない人達に共通するお金の考え方には、ある特徴がある事をご存知でしょうか?
通常、稼いだお金は ①貯めるか②使う の二択だと思うのですが、お金に困って無い人たちはここに ③回す という発想があります。
③回すの中には ”投資” などの資産運用も含まれますが、最近もTKOの木元さんが話題になった事もあり、『やっぱり危ない』とか『投資は難しい』というイメージを更に持たれた方も居るのではないでしょうか。
しかも、投資と聞くとある程度まとまった現金が必要なイメージもありますよね。
そこでお勧めしたい『お金の回し方』は、
100万円を一回で回すのではなく、1万円を100回回すという考え方です。
実は、この考え方をしていると、手元のキャッシュ以上の効果が得られるのです。
僕も、この考えを下に二年半前にデリカD:5を購入しました。
当時の目標は、
①直ぐに現金化できるもの
②価値が高く維持できるもの(何なら、条件によっては価値が上がるもの)
でしたから、デリカはピッタリの車輌と言えます。
今回は想定以上に上手く行きましたが、僕なりのお金の回し方をご紹介したいと思います。
以前借りた400万円をに元手に、手だし5万円で850万円の外国車を買う方法
ここで今回のデリカのケースを見てみましょう。(ここでは分かりやすくする為に、金額はザックリいきます)
車輌本体(オプション含む) 500万円
借入 400万円
自己資金 100万円
こんな感じで購入し、2年半でリセールに出したところ、今回はこんなご時世もあって420万円の値が付きました。
次に狙うは850万円のディフェンダーです。
ディフェンダーをターゲットにした理由は、これもまた高いリセールバリューが狙いです。
状態にもよりますが、良い状態を保てれば新車登録から3年後80%、4年後70%、5年後60%という個体もあるらしく、その場合、仮に5年後売却でも価値は510万円という事になります。
これを残価設定でいけば、850万円-510万円=340万円のローンを組めば良いという事になりますが、まぁ、現実的にはもう少し厳しく見ておくのが普通ですね。
しかし、額面通りに行けばデリカを420万円で売却できたら、ローンすら組まなくて済むと。
ここでのポイントが、デリカを "自動車ローン” ではなく ”設備資金” で借り入れてる事が大切です。
設備資金で借り入れた場合、自動車ローンと比べて金利が多少高くなる事もありますが、自動車ローンの場合は車輌の売却時に残債を消す必要があり、今回の様に高いリセールバリューが得られなかった時には、売却したお金が手元に残りにくくなってしまうからです。
要するに、設備資金として借り入れたお金で車輌を購入する事で、次の車輌の頭金に充当する資金に余裕ができるという事です。
まだ借り入れた400万円の残債はありますが、細く長く借り入れているので経営には影響ありません。
[今回の内容を要約すると]
400万円借り入れて自己資金100万円で500万円の車輌を購入。
2年半後に420万円で売却。
次に850万円の車輌を検討。
残価設定で購入し、残価率は少し厳しめの50%に設定。
850万円の50%である425万円の支払いを発生させる。
デリカが420万円で売却できたので、それを全額頭金とする。
425万円-420万円=5万円
というのが今回の方法です。(金額はあくまで仮定です)
過去に借りた400万円で、新たに850万円の車輌が狙える方法がこれです。
通常の相場では、令和2年式で300万円位なので、今がいかにお得かがご理解頂けると思います。
まぁ、これでも100万円位であれば、新たに借り入れをしても5年というスパンで考えれば大した負担増にはならない事が分かると思います。
こうやって、1度借りた400万円を上手に回せれば、新たな借り入れを起さずに車輌のグレードを上げる事ができますよね。
デリカには愛着も有り、まだ車検に一度も通してない位の期間なので、少し寂しさはあります。
でも、経済的負担を最小限に抑えつつ、資産を最大化していく事ができれば間違いなく経済的余裕ができますよね。
車をアップグレードすると、『杉ちゃん、そんなに儲かってるの?』って聞かれますが、実はそういう訳では無く、単純に "上手く回せてるだけ” なんです。
一台を長く乗り続けるのも良いと思いますが、最近は古い車ほど税金が高くなってますし、燃料も高騰してるので燃費も気になりますよね。
しかも、このご時世なんで修理用の部品も入ってこないとかも聞きます。
元々は、購入から3年または5年で売却する予定のデリカでしたが、売却が早まった理由はシンプルに "売り時” が来たからに他なりません。
商売の鉄則として、僕が心に留めてる言葉が
『 "買ってくれ” と言わない。"売ってくれ” と言われたら売る。』です。
これは、死んだ爺ちゃんが遊び金欲しさに山や田畑を二束三文で売ってしまったという、過去の経験によるものです。
その土地は、後に大学誘致に成功し、当時とは比べ物にならない程の価格に高騰しています。
『買ってくれ』は足元見られます。
『売ってくれ』は一番高値で売れます。
余談ですが、僕は車の『現金一括購入』は絶対にオススメしませんし、現金購入を誇ってる人を見ると『リテラシーが低いんだなー』と思っちゃいます。
これは、『無借金経営』を誇りとする無能経営者と同じ感じですね。
今は、自動車ローンだけでなく、残価設定やサブスクなど手元の現金を減らさない買い方が色々ありますよね。
会社経営でも家計でも、大事なのは言うまでも無くキャッシュフローです。
手元にどれだけ現金を残すか、現金がどれだけ入ってどれだけ出ていくのか。
これが出来て無い会社が、いわゆる "黒字倒産” となるのです。
今回は、僕流の "お金の回し方” をご紹介させて頂きましたが、少しは参考になったでしょうか?
小さい会社の社長さんは尚更の事、お金の回し方を色々考えて貰いたいと思います。
『外車に乗りたい!!』と、中古で5年落ちより古い車を購入するのは、経営者として賢い買い方とは言えないと断言できます(趣味の車なら別ですが)。
利益圧縮(税金対策)が目的なら4年落ちがセオリーですし、資産形成と利益圧縮が目的なら新車に準ずる低年式がセオリーですよね。
戦略的にお金を回していく事が、小さな会社が強く生き残る術だと、僕は思います。