平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

将来、年金に頼らない生活を目指してみる

経済アナリストの森永卓郎さんの発言が話題になっています。

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『賃金が上がらないのは消費税のせい』という内容については僕も概ね同意ですが、僕はここにもう一つ、『賃金が上がらないのは厚生年金のせい』を付け加えたいと思います。

 

記事によると、森永氏は『30年後には厚生年金の支給額が下がる』とも考えている様ですが、これは随分と前から言われていますよね。

 

要するに、支える人(日本国内の出生数と人口)がこのまま減り続ければ、受給する高齢者を支えられなくなると。

 

年金制度は、本人が納めた ”貯金” から支給されるのではなく、現在働いている労働者が納める保険料で、現在の高齢者を支える仕組みになっていますよね。

 

これには、制度設計の際にあった ”希望的観測” が含まれていると思います。

 

それが、『平均寿命』です。

 

制度が始まったのは昭和17年。当時は男子工場労働者のみを対象とし、後の昭和19年に事務職や女子にまで対象を拡大したそうです。

 

年金のあらましが自体が『戦費調達』が目的であった為に、『そもそも受給する人が少ない』事を前提としていた事が分かります。

 

そして、終戦を迎えて以降は

www.mhlw.go.jp

『老齢年金』や『国民皆年金』という形で拡充したようですが、昭和20年代の日本の平均寿命はまだ70代半ばとあり、増え続ける人口からすれば想定の範囲内でしょう。

 

しかし、今と言えば皆さんもご存知の通り、人口は減り続けています。

 

僕が中学生の頃には、既に ”高齢化社会” とその先の ”超高齢化社会” が待ち受けてるぞと脅されていましたが、それも今や現実です。

 

政府も、『今の内に対策を』ということでGPIF

www.gpif.go.jp

を立ち上げ、集めた保険料の運用を始めました。

 

HPを見てみると、現在の所は運用が上手くいっている様で、この20年間での累積収益額は102兆円に達した様です。

 

この様に、運用が上手くいき続ければ、我々が受給する際にも少しは希望が持てますが、それでも僕は『年金に頼らない生活』を目指そうと思っています。

 

なぜかと言うと、中小企業の体力を削ぎまくっている

①消費税や法人税などの税金

社会保険料や厚生年金などの保険料

に納得がいっていないからです。

 

ウチの会社でも、毎月年金事務所から引き落とされる保険料は30万円弱に上ります。

 

ザックリ言うと、4人雇えばもう一人雇用できるくらいの保険料になる訳です。

これじゃあ雇用は増やせませんし、その前に賃金を上げられませんよ。

この30万円を、もし僕を除いた従業員6人に振り分けたらどうなるでしょうか?

単純計算でも5万円は支給できる計算になりますよね。

可処分所得が5万円増えるって凄くないですか?

年間にして60万円ですよ?

 

この一部でも、自分で貯蓄したり運用したらどうなるでしょう。

 

 

現在は運用が上手くいってるとは言え、先の見通しの無いものに対して強制的に徴収されるって、本当に無茶苦茶だと思っています。

 

先ほど、『賃金が上がらないのは厚生年金のせい』と言ったのは、それが理由です。

 

 

なので、僕は経営者という立場を活用して、社会保険料を極力払わない事で、将来受け取る年金も極力受け取らない事にしたいと考えています。

 

社会保険料払わない=給料貰わない

 

というのが一般的なので、サラリーマンの方には適用できないのですが、年俸制役員報酬ならそれが可能なんです。

 

社会保険料などは、毎月の給料の額によって徴収額が変わりますが、それは年俸を月割りで貰っている役員報酬も同じ事です。

 

なので、それの大半を年に二回のボーナスで支給するとなると、月額の報酬を下げる事ができるので、自ずと社会保険料も下がるという訳です。

 

①役員ボーナスの支給計画を税務署に出す

②月額報酬を10万円以下にする

③毎月足りない分は会社から無金利で借金する

④ボーナス支給時に会社に返済する

 

たったこれだけで、月額報酬は10万円以下ですから、社会保険料をグッと下げられるのです。

 

一番気を付けなければならないのが①の計画書の提出ですが、これは月額報酬が100万円を超えるか年収が1,000万円を超える当たりから気を付けたほうが良さそうなので、ウチではまだまだ気を付ける必要は無さそうです(笑)

 

『納税は法人の義務』ですし、より多く納税する事を ”美徳” としている先輩経営者も沢山います。

 

でも、納得できないままに徴収されてる事って多くないですか?

 

もちろん、皆が納税するからこそ、社会インフラも整備できますし、福祉も充実できるんだと思います。

 

でも、余りにも制度設計が杜撰(ずさん)だと感じていますし、その使い方にも大いに疑問を感じています。

 

しかも、『足りない』となれば一方的に保険料率を上げてきますし、消費税率も上げてきますよね。

そして、年金だって原資が足りないからといって支給額が減額されるって。。。

 

それも嫌ですし納得できないんですよねー。

 

 

だったら、国の制度に則りつつも、則らないというか、抗(あらが)ってみようと。

 

日本国民である以上は、納税も含めた義務は果たすつもりです。

 

それは、僕だけじゃ無くて、子供の問題でもありますので。

 

でも、年金はある程度僕だけの問題にできる気がしてます。

 

選択肢も無く、一方的に強制するのであれば、それなりの制度設計して欲しいですし、徴収される側の納得感も重要だと思うんですよね。

 

その為には、納める側に選択肢を提示する必要があるんじゃないかと、思っています。