平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

会社って一朝一夕で軌道に乗るもんじゃないんだなーという実感です。

コロナ禍で雨の盆休みでしたが、どの様に過ごされたのでしょうか。

 

ウチは子供のサッカーもお休みだった為、竹田市にある「白水の滝」で有名な陽目の里という所へキャンプに行ってきました。

 

これまでも、要所要所では子供たちを遊びに連れて行っていましたが、今回はコロナや大雨などの影響でこれまでに無いほど難しい選択を迫られた気がします。

 

子供の友達家族も現地合流したため、ゆっくり過ごすというのは叶いませんでしたが、子供たちは楽しそうに過ごしていたので良しですね。

 

 

さてさて、先月はSICの単月成績としては過去最高を更新でき、嬉しいと同時に8月以降をどうやって継続・発展させていくかに頭を悩ませています。

 

15日まで終わっての現状は先月比で-14万円となっていて、やはりと言いますか、厳しい状況になっています。

 

まぁ、それでも悪くなかった6月との比較ではトントンなので、先ずはこの流れを継続することですかね。

 

 

こんな風に、毎月毎月で数字を追って行かなきゃいけないところ当たり、サラリーマン時代の営業と何ら変わらないとつくづく思います。

 

SIC自体も、キャッシュフローが回り出したのはここ一年位で、それまでは常にギリギリの自転車操業で、マイナスの月も多々ありました。

 

以前は今より”人と物”が少なかった為、会社を回す”金”も少なくて済むので単月ではありますが黒字化し易い体質でした。

しかし、規模がちょっとずつ大きくなるに連れて固定費も増えるため、またまた黒字が出にくい体質になるというスパイラルを繰り返していたのです。

 

これは決して悪い流れでは無く、事の始まりが小さい分だけ、サイズアップには時間が掛かります。

IT系のベンチャー企業の様に、ドーンと資金調達して増資をすればレバレッジを効かせられるという事業でもありませんので、赤字と黒字を繰り返しながらボチボチ事業拡大というのがこの事業のセオリーですね。

 

でも、この事業においては、ブランディングにお金を掛けられば、一気に事業拡大できるという場合も多々あります。

 

というのも、この事業はIT系ベンチャーよりも”地元での知名度”が重要だからです。

 

IT系ベンチャーの場合、投資家やベンチャーキャピタルなどの一部の人から認知されていればそれなりに資金調達できますが、我々の様な福祉系の場合は”地元の人”にいかに認知して貰えるかが重要になります。

 

そういう意味では、やはりブランディングはカギになる事は間違いありません。

 

「あそこでも見た。」「ここでも見た。」「またあそこに出来てるみたい。」という”実際に見た”が一番の信用に繋がります。

 

もちろん、出店のし過ぎは自社喰いになりますので、エリア戦略は絶対に欠かせなくなります。

 

黒字が出始めたら規模を拡大して、赤字体質をじっと堪えて黒字体質に持っていくの繰り返しで3年が過ぎました。

 

第二期と第三期は、帳簿上は黒字で終わりましたが、それはあくまでも「発生主義」という会計方法でやっている事で、売掛金が売り上げに計上されるので黒字に見えますがキャッシュフロー自体はマイナスでした。

 

ここで大事な点は、決算書には銀行への毎月の返済額が含まれないという事。

 

借りたお金は「借入金」として帳簿に載りますが、返済はあくまでも”支払い”では無い為、毎月の返済額は載りません。

そうなると、例えば帳簿では毎月の黒字額が20万円出ていたとしても、返済が15万円あればキャッシュフローは5万円のプラスに留まるのです。

しかし、さっきも書いた様に、決算書ではここが分かりません。

 

「何でこんなに黒字出てるのに、キャッシュフローは厳しいのかなー」

 

って悩んでるそこのあなた。

 

キャッシュフロー経営を心掛ける事で、自社の本当の”稼ぐ力”が見えてくるかも知れませんよ。