平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

日産自動車の不具合に対する対応について、事実のみを書きます。

先週土曜日に、社員から

『社長!セレナのエアバッグの警告灯が点滅してるんですけど!!』

と慌てた様子でLINEがありました。

 

それを受けて、中古車としてセレナを購入した販売店さんに昨日持ち込んだところ、結果としては

『ハンドルを切る際に、エアバックの配線が干渉した事による断線』との診断。

 

修理費は37,000円と、決して安くはありません。

 

なので、リコール云々も確認して貰いましたが、届け出は無く、保証対象外とう事が分かりました。

 

『このままでは、いざという時にエアバッグが開かない可能性もある』と言われ、正直ゾッとしました。

 

『これは修理を急がねば』という事で見積もりを取りつつ、修理の日程調整を行っていますが、僕はどうしても納得がいかず、日産のお客様センターに問い合わせる事にしました。

 

こちらが費用を払わなければならない事に対して、納得がいかない理由としては

①ハンドルを切るという、車を運転する上では欠かせない動作による断裂である

②通常使用での断裂は、そもそもの設計ミスか組み立て時の取り回しが悪かったということ

③経年劣化による消耗や摩耗とは全く違う事

が理由です。

 

しかし日産側は

①新車購入後5年の保証が切れている

②リコールとしての届け出がない

③製造から10年を超えている

 

事を理由に、一切の補償は行わないと。

 

僕は聞きました。

 

『では、もし事故に遭って、エアバッグが開かなかった事で重大な事故になったとしても、保証対象外なのでウチは関係ありませんという立場を取られるという事ですね?』

 

と。

 

 

担当者の答えは『はい。』の一言。

 

要するに、『保証が切れる程の古い車に乗ってるんだから、壊れた所は一律お客様負担でお願いします。』

ということらしいです。

 

走行距離は86,000㎞。

 

製造から13年落ちとは言え、さっきも書いた様に経年劣化による断裂ではありません

 

あくまで、組み立てた時にハンドルに干渉するように配線を取り回した事が原因です。

 

これは日産も認めまし

 

なのに、これに対する補償は無いと。

 

 

 

そもそもですけど、車を買った販売店さんからは『この年式のセレナに多い不具合』と聞いています。あるならば、日産もその不具合は把握しているはず。

なのに『リコール出てないから』理由にしちゃうとなると、これはただのリコール隠しに過ぎませんよね。

 

自分たちがリコール出してないから、補償の対象外ってめちゃくちゃ矛盾じゃないでしょうか。

 

僕は最後に言いました。

 

『一年前に購入したばかりで、他にもNV200を利用させて貰っていますが、今は後悔してます。もう二度と、日産とはお付き合いしないと心に決めました。非常に残念です。そして、日産という企業の姿勢が本当に良く伝わる出来事だと思いました。』

 

配線が干渉するように設計・組み立てされてるなんて夢にも思いませんよね。

 

分かってりゃ切れる前に、配線やり替えて貰いますよ。

 

日産も、タカタ製のエアバッグの件で、どえらい目に遭ってるのはもちろん知っています。

大混乱だったでしょうし、経済的損失も、社会的信用の失墜も経営に影を落としたでしょう。

 

でも、そんな大きな事件だけが、日産自動車という会社の信用を落としているのでは無いという事が良く分かりました。

 

結局、これもトップの姿勢が現場に現れたのでしょう。

 

 

車選びの際の選択肢が、これで一つ消えた悲しい出来事をお伝えしました。