平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

ステークホルダー(利害関係者)への情報開示

SICは12月決算でして、このほど第3期の決算書が出来上がってきました。

 

結果的には、営業利益約2,900,000円黒字という結果を出す事ができて、先ずはほっとしています。

 

そして、昨年度当初に立てた『売上前年比150%増』という目標も達成し、今期は『前年比130%増』を目標にしていきます。

 

 

合同会社の場合、上場企業の様な情報開示義務というものは発生しませんが、その方法は定款に定める必要があるため、弊社は官報にて開示される事になっています。

 

官報への掲載がいつになるのかは知りませんが、この時期には社長として、ステークホルダーへの情報開示が重要な仕事の一つになります。

 

社員さんにもこの情報は開示していますが、今日行われる金融機関への説明では、

①一昨年度の状況と、昨年度の目標

②昨年度の目標達成度合いと、その理由の説明

③今年度の目標と、必達の為の戦略の説明

④戦略を実行する為の戦術と、その実効性の説明

 

これを、いかに正確に行えるかが、経営者としての手腕が問われる場面の一つだと思います。(今、決算書を読み込んでイメトレしてます。。)

 

赤字であれば尚更の事、経営再建や黒字化へのプロセスを説明する必要性がある事は容易に想像できますが、逆にどんなに売上が上がっていて、どんなに利益が出ていても、その根拠を経営者自らが分析し、説明出来ていなければ何の意味も無いということです。

 

”その目標に向かってどんな戦略を立て、どんな戦術を用いたのか。”

”その戦略と戦術はどの程度遂行され、その結果どの様な成果が得られたのか。”

 

根拠無き売上の増加は、かえって金融機関からの信頼を失いかねない事を自覚する必要があるのです。

 

『黒字だから良かった』

 

なんて報告では、ステークホルダーは納得しません。

 

 

先ずは3年後の目標を用いて、そのプロセスとして『今年度で達成すべき目標』を掲げます。

 

そして、その成長過程に必要な ”資金” の融通について、この段階からある程度の打診をしておくというのが、社長としての重要な仕事なのです。

 

 

大風呂敷を広げる必要は無いと思います。

 

ただ、『企業は1円でも成長している事が重要』です。

 

『世の中が進んでいる以上、停滞は後退しているのと同じである』という言葉を聞いた事があります。

 

世の中と同じペースであれば、僅かながらにでも成長できますが、そのペースだといつ置いてきぼりになるか分かりません。

 

今年も ”もう一歩先” を目指して進んで行きたいと思います。