平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

子育てと社員教育の共通点

今朝も気温が上がらず、寒い朝となりました。

 

車のフロントガラスには薄らと氷が張り、溶けた水分が汚れとなって残るのが気になります。

 

時と共に季節は移りますので、ただただ春を待つ他はありませんが、これが子育てや社員教育となると、ただ待っているだけでは何も解決しないのが難しいところです。

 

 

『はぁ、子育って大変。。』って思ってる親御さんや、『良い人来ないかなー』なんて言ってる他力本願の社長さんは是非読んで欲しい内容です。

 

 

社員教育の原点は子育てにあり】

 

こう言うと、子育て経験の無い社長さんや、子育てを奥様に任せっきりの方は

『じゃあ俺には向かないね』と思われるかも知れませんが、逆に、だからこそ読んでいただきたいのです。

 

本を読む事は、作家の人生を辿れるという楽しみがあります。

自分だけでは見る事も感じる事も経験する事も出来ない世界を、小説を読む事で一瞬にして体験出来てしまいますが、それと同じです。

なので、是非読んで欲しいと思います。

 

 

【子供のイヤイヤ期】

 

子育てをしていると、2歳から3歳に掛けてのイヤイヤ期に必ず遭遇しますよね。

 

そんな時には決まって

『早く起きなさい』

『早くご飯を食べなさい』

『早く着替えなさい』

『早く靴を履きなさい』

 

早く、早く、早く。

 

これが口癖になる事もしばしば。

 

この状況になれば、親は感情を“怒り”に変えて子供に接してしまいます。

 

『ママだって言いたくないんだから!!』

 

 

果たしてこれが正しい接し方でしょうか?

感情を怒りに変えて、

“何で言う事聞いてくれないの!?”

と接するのが一番正しい接し方でしょうか?

 

僕は違うと思います。

 

親はこの時、常に自分が“一番正しい”と錯覚しています。

 

『子供は未熟だから』

 

そう決めつけて、『自分がそうされてきた』事を理由に、同じ様に接する事を是とし、大人と同じ行動を取らせようとします。

 

これが不幸の始まりです。

 

そもそもですけど、生まれて直ぐに言葉を発せない事は“可愛い”とし、2歳で直ぐに服を着ない事を“出来ない子”とするのでしょうか?

 

親は子供に向き合わず、

『どうしたらこの子が楽しく着替えられるか?』

を考えようともしない事が原因と考えられます。

 

『出来て当たり前』

『出来ないと、将来この子が困る』

『同い年の子供は皆んな出来るのに』

 

それは、親となった人が持ちがちな固定概念に他なりません。

 

では、そんな時はどうすれば良いか。

 

シンプルに、2種類の服を子供の前に用意して、

『こっちと、こっち。どっちが良い?』

 

と、本人に決めさせる事です。

 

靴もそう。

 

同じように

『こっちと、こっち。どっちが良い?』って聞いてみて下さい。

 

夜ご飯のメニューもです。

 

そして、朝起きるのをぐずるお子さんには

『抱っことおんぶ、どっちが良い?』

と聞いてみて下さい。

 

選ぶ事で、本人は必ず行動します。

 

何故なら、

『その行動には必ず理由があるから』

です。

 

これがどういう心理状況なのかは専門家では無いので分かりませんが、選ばせたら本人は納得して行動します。

 

“なぜ行動しないのか?”

 

を本人に聞くのが一番良い選択肢です。

でも、聞いても答えてくれない相手なら、選択肢を与えて、選択権を本人に与える事が大切なのです。

 

 

僕は、これを会社を経営する上での人材育成、社員教育に反映させているのです。

 

 

社長さんは、会社でいうところの“親”で、社員さんは“子供”です。

 

“アットホームな会社”という様に、良い会社が家庭に例えられるのも、それが理由だと思っています。

 

では、なぜ良い会社は家庭になぞられるのでしょうか?

 

それは、子育ても人材育成も、“教育”という共通点があるからに他なりません。

 

 

社員さんが成果を出せない、育たない会社の共通点は、社長さんが“怒る”事にあるのです。

 

『本人の為を思って』とか、

『他の社員に示しが付かない』とか、それは言い訳だと思います。

 

社長さんは、とても貴重な人生経験を重ねてるからこそ、“社長”という社会的地位を得ています。

 

であるが故に、『自分と同じ様な』をついつい求めてしまっているのです。

 

『自分がそのやり方で成功した』という思いがあれば、尚更押し付けたくもなるでしょう。

 

親も、『自分がそうされてきた』という思いがあれば、やはりそうなります。

 

じゃ無いんです。

 

一つ言える事は、

『同じ人間、同じ環境、同じ人生』など、その他を含めても“同じ”である事は一切無いという事です。

 

であるならば、親と社長が出来る事は子供と社員に

『選択肢を与える事』

なのです。

 

あれをやれ。これをやれ。

あーしろ。こーしろ。

 

と言うのでは無く、相手が間違っていたとしても、一旦は『そうか、なるほど』と飲み込んでから、『じゃあ、これはどう?』と提案するのが正しいやり方なのです。

 

なので、『モチベーションアップセミナー』の様な研修に社員を参加させるのは大反対ですし、参加させてる経営者は『自分は人材教育に関して無能です』もしくは『興味が有りません』と言ってるのと同等だと思います。

 

これは、子供の教育を外部に丸投げしてるのと全く同じだからです。

 

夜更かしのせいで、決まった時間に起きない(相手が間違っている)状況でも、『そうか、なるほど』と飲み込んで、『抱っことおんぶ、どっちが良い?』(じゃあ、これはどう?)と投げかけてみる。

 

これが大事だと思います。

 

『そんな甘やかす必要は無い』

 

と思った人ほど間違ってます。

 

だって、そんな教育を受けて育ったたあなたが今、子育てか社員教育で困っているのですから。

 

 

 

それが答ーーーーえだぁ!!