緊急事態宣言が、福岡まで含める事を検討されているというニュースがありました。
九州では一番の大都市なだけに、感染拡大を早期に食い止める為にも早めの措置という事になるでしょう。
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いよいよ、経済が止まりかけている
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影響を受けない業種ってある?
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今できる事は事業の ”選択と集中”
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コロナ禍の中でどう動く?
いよいよ、経済が止まりかけている
SICが運営するB型事業所スバルには、沢山の事業があります。
主だっては、出張洗車 ビルメンテナンス 別荘管理補助 旅館ホテルの客室清掃 食品製造(旅館ホテル向け) リサイクル事業(家電製品の解体)などなど。
この中でも観光に関わる部分のほぼ全てがストップに近い状況に陥っています。
先ず初めに影響が出始めたのは昨年の11月中旬で、業種は宿泊業でした。
例年でも、12月中旬は年末に向けた買い控えが起こる為に満室になる事は少なくて、全体の6割~7割稼働がベースとのでした。
しかし、その6~7割の予約が11月中旬に入らない。
入る予約は年末年始の予約のみという状況が続く中、GoToが一部停止の方向性が固まると、一気にキャンセルが相次ぐ事態に。
それでも、『GoTo無くても行きます』という消費者も居ましたし、『GoTo除外も東京のみ』という政府の方針も一縷の望みになっていましたが、年明けの動向が全く読めない状況になりました。
その間でも、お土産や食品加工はまだまだイケイケドンドンの雰囲気で、フル稼働という状況が続いていました。
僕らからしても、宿泊業界と食品業界では少し温度差を感じていましたが、これは予約状況がつぶさに分かる宿泊業界と、影響が遅れて出る食品業界の違いだった様にも感じます。
先ず初めに、現実的な影響が顕著に出たのは1月上旬の旅館業です。
正月休みが明けてからというもの、清掃作業はほぼ全面ストップ状態に。
作業受注量はこれまでの1/10程度まで下がりました。
そしてやはりと言いますか、一月も10日を過ぎる頃には食品業界にも影響が出始めます。
こちらはまだ正確な確認は取れていませんが、1/7程度にまで下がってるという肌感覚です。
最近では、『殆ど影響を受けていない』と言っていた建設業界にまで、お客さんの来店数減少を理由とした受注減が出てきたそうです。
そして、来店数の減少でいうと歯科医院業界にも影響が出ているそうですが、これも外出自粛というキーワードが、心理的にも行動制限に影響を与えている証左だと言えそうです。
影響を受けない業種ってある?
そんな中、未だに安定している業界は不動産事業の様です。
こちらも来店数の減少や、転勤などの動きが鈍った事による仲介手数料の減少はあるようですが、管理事業を軸に展開している企業は底堅い様です。
ただ、今後は家賃の引き下げなどの影響により、管理料の減額も現実味を帯びてくる可能性があります。
そうなると、ウチでも安定受注しているビルメンテナンスも、安泰とはいかない可能性も出てきます。
『コロナの影響で入居者が減る』ということは無いにせよ、先述したように家賃の引き下げが行われれば、メンテナンスに掛けていた費用が削られる事態も想定できます。
リサイクル事業も今の所は平均的に順調ですが、世の中の活動が制限されれば消費も減少します。
もちろん、通販業界があるので直ぐの影響は限定的でしょうが、国民の消費する余力が失業などにより削がれてしまえば、一気に冷え込む可能性も否定できないと思います。
補助金などで運営されている商工会議所などの団体も、行政の税収が減れば削減の対象になる可能性だってありますし、会費収入の輸入源でもある会員数だって、今は補助金申請や経営指導を求める事業所が増加傾向にあるそうですが、倒産や事業継続を断念する企業が増えると、こちらも減少する可能性があります。
正に ”金は天下の回り物” なので、小さな影響はいつか必ず大きな影響へとなっていきます。
今できる事は、事業の ”選択と集中”
そんな中でも、今やれる事を探してやらなければ、体力は削がれてしまいます。
なので、今やれる事を色々と考えてはいるのですが、なかなかな思い浮かばず。。
ただ、ウチの特徴でもあり、副作用的に作業の煩雑さを生んでいた作業種の多さを精査するチャンスでもあると思います。
対象はズバリ、単価の低い作業です。
コロナの影響で受注出来ていない事業もあるので、直ぐのすぐにお断りの電話を入れる必要はありませんが、ご依頼数が増加した時にも受注数を減らすという形になろうかと思います。
その上で、事業としても比較的安定している出張洗車やビルメンテナンスは、しっかり増やしていきたいと思います。
こちらも値下げ交渉が入る可能性も勿論ゼロではありませんが、影響が緩やかというのは、その影響を遅らせるという事なので、一種の引き延ばしには貢献してくれます。
コロナ禍の中でどう動く?
事業の絞り込みを行いつつもやらなければいけない事。
それは、体力のある内に先行投資を行う事です。
もちろん、『今それをやると、体力を消耗して死期が早まる』可能性は少なからずあります。
しかし、どこまで長引くか先が見えない以上、来店型をネット型に変えたり、対観光客を対地元客に切り替えたり、新品販売から修理や中古販売に変えたりと、出来る事はまだまだあります。
そこへの投資を惜しめば、死期は伸びたとしてもいずれは衰退します。
そして、延命の恐ろしい所として忘れてはいけない部分が、傷口の広がりです。
延命にはコストが掛かります。
そのコストは、将来に渡って回収するという ”期待” があるから掛けるのですが、それは ”投資” 以上に危ない ”賭け” である事を認識すべきでしょう。
投資も延命も、どちらも賭けである事には変わりありません。
しかし、ここで攻めるのか守るのか。
経営者としての真価が問われてる気がしてなりません。