中学生になって、何よりハマったのが
THE BEATLESでした。
英語力が全くと言っていいほど無い僕でも、彼らの代表曲の歌詞は、僕を優しく迎えてくれました。
Hello goodby
please please me
help
他にも毎日聴きまくった曲は上げればキリがありません。
しかし、思春期の僕に大きな試練が訪れます。
そう。それはカラオケボックスの流行。
ちょっと前までヤンキーの溜まり場として禁止されてたカラオケボックスが、ちょっと解禁になり始めたのです。
周りの皆んなは放課後に、ひっそりかつ大胆に集合してます。
僕は教室でも、先生に授業中に指されない事だけに集中していたので、とにかく影を消す事に全力を尽くしてました。
しかし、そんな僕でも一人や二人、友達は居ました。
しかも残念な事に、僕の数少ない友達には数多くの女子友がいました。
その彼は、ちょっと前で言う所のいわゆるリア充です。
どれだけ避けようとも、
『カラオケ行こうよ!』の波は容赦なく押し寄せます。
ミスチル、
グレイ、
スピッツ、
パフィー、
猿岩石。
聞いたことあるアーティストは沢山います。
でも、どうしても皆んなと合わせて歌えません。
何故かというと、
僕の中ではずーっとモヤモヤしてたものがあったんです。
それは、
『ビートルズの中で、一番ギターが上手いのはポールだよね?』
ということです。
僕は、見てしまったんです。
ポール マッカートニーが、一度も手元を見ずにイエスタデイを演奏する映像を。
ジョージ ハリスンがビートルズに加入する際に、揉めた話は知っていました。
ジョンとポールがギター弾けるのに、後からジョージを雇った事でポールがベース担当する事になったと。
これは、ジョンの策略という都市伝説もありますが、真偽は分かりません。
しかし、ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター(リチャード・スターキー)によるバンドは世界を席巻します。
そうなればなるほど、ポールは自分のギターテクニックを披露したくなるものです。
『俺は、ジョージよりも、いや、ジョンよりもギターが上手い!』と。
そうして生まれたのがあの名曲なのです。
映像でポールは、何度か目線が手元に行きそうになります。
でも、その素振りも最小限に抑え、最終的にノールックイエスタデイを披露するのです。
あの出鱈目に複雑で難しいコードをノールックで演奏する事で、
『ビートルズNo.1ギタリストは俺だ!』
と、ポールは発信したのだと、未だに確信しています。
機会があれば、是非一度見てみて下さい。
ポールの意地を!!