平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

ジャニーズ事務所にみる百年企業への畦道

今日はメンバー全員が施設外作業に出ている為、僕は店番しながら窓際でノマドワーカーしてます。

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今日も朝一から三組のお客様にご来店いただき、3㎏も売れて良いスタートが切れました。

この接客も、メンバーが居る時はメンバーにお任せし、お金の計算ややり取りだけは職員が行います。

これでもし、お客様とお話する事の楽しさを感じて貰えたら嬉しいなーという思いです。

それに、このニンニクの仕入れ先は国東の就労支援事業所からです。

コロナ禍の影響で、例年になく販売先の飲食店からの注文が激減したとの事で今年は昨年の倍の仕入れを行いました。

売り切れるのか心配はありますが、そこは取り敢えず”ウチにできることをやろう”との事での判断です。(何とか完売させないとな。。)

 

 

ジャニーズ事務所の企業戦略

 

さて、今日のテーマですが、あのジャニーズ事務所ですら百年企業には高いハードルがある事を実感したのでこのテーマにしました。

 

やはりと言いますか、手越くんに引き続き以前から噂のあったTOKIOの長瀬さんまで退所となったジャニーズ事務所

 

僕も子供の頃から姉の影響で光GENJIの歌は頻繁に耳にしていました。

 

今では、カラオケのネタにパラダイス銀河をチョイスすることもありますが、これを入れておけば他の誰かがマイクを握ってくれるので、後はその人にソッとパスします。

 

それができるのも、光GENJIが相当に一世を風靡し、幅広い世代が愛し、耳にしてきた証拠だと思います。

 

1970~80年代に活躍したジャニーズ事務所所属のグループは、その殆どが30代を目途にアイドルという活動よりも、タレントや歌手、俳優といったステージに活躍の場を移して来たイメージでしたが、何となくSMAP辺りから40代を超えてもアイドルというジャンルでの活躍が目立ってきたように思いますし、そのころからジャニーズ事務所も所属タレントに対する”賞味期限”が伸びてきたようにも思います。

 

SMAP以降も様々なグループが世に出ましたが、事務所の計画通りに全員そろって40代に突入し、グループ活動をしてるのは二人組のキンキキッズくらいではないでしょうか?

 

この様に、時代の変化とともに企業も業態やサービスの売り方を変えていかないといけないのですが、専門家の話によると、ジャニーズ事務所は未だにマスメディア以外の媒体を使わない戦略を貫いているそうです。

 

要するに、SNSや動画サイトを活用していないという事のようです。

 

確かに、言われてみればそんな気もします。

 

事務所側からすれば、設立当初のメディア環境がテレビかラジオしかなかったので自然とそうなるのは十分に理解できますが、今でもSNSを禁止してるのはタレントの収入管理や事務所の方針と違う形での情報発信を未然に防ぐ狙いもあるのかも知れません。

 

それに、これまで事務所を支えてきた収入源が何と言ってもファンクラブ収入です。

 

これを死守する事に重きを置いていた事務所の方針はいつしか陳腐化してしまい、その事に気付かぬまま来てしまっているのかも知れません。

 

 

成功体験はなかなか捨てられない

 

以前の記事に書いた三代目問題にもあるように、一代で繁栄を極めた先代は、二代目に引き継ぐ際にも必ず自分の成功体験を引き継がせようとします。

 

引き継ぐべきだったものの代表格と言えば大塚家具ですが、大塚家具ですらそのままで良かったとは言い切れず、久美子社長の代で変革を求められる事になっていたはずです。

それを早急にやり過ぎた事が大赤字の結果であり、順序良く時代に合わせてコツコツ変革していればここまでの大騒動にはなっていないのではと考えます。

 

それとは真逆のジャニーズ事務所は、先ほども述べたように変えられない体質が仇となっている様に思えてなりません。

 

十代前半と十代後半のメンバーを組ませて早々にデビューさせ、コンサートなどである程度認知度を高めつつ、労働基準法が許す年齢になればどんどんメディアに登場させる。(未成年の労働には厳しい条件がある為)

 

そもそもジャニーズ事務所はデビュー前からコンサートに出演させるなど、デビューの定義が良く分からない所もあります。

それも含めてこれまでの戦略だったと思うのですが、ここまでメンバーの脱退(不祥事も含めて)が相次いでいる以上、抜本的な戦略の見直しが必要なのではないでしょうか?

 

 

こうなるとメディアの思うつぼ

 

最近までジャニーズ事務所の花形アイドルとして活躍していた滝沢秀明さん。

 

ジャニー喜多川さんというカリスマを失った事で、彼には副社長という肩書が与えられると共にアイドルから一線を退く事になりました。

 

就任当初はその手腕を期待する声の方が多く、未知数であるが故に批判は少なかった様に思えます。

 

しかし、退所者が続出する今となってはそうもいかなくなってきます。

 

メディアというものは、良い時は時代の寵児と持て囃します。

それは何故か。

 

それは、持て囃された本人に何かしらのスキャンダルや問題、疑問が浮上した瞬間に大きな落差を付けたセンセーショナルな記事が書けるからに他なりません。

 

テレビ局に関して言えば、番組を制作する上ではどうしてもジャニーズ事務所に依存しなければならない場面も多い為、そこは忖度が働いていますが週刊誌に限っては違います。

 

ジャニー喜多川さんご自身は元々アイドルでも何でもなく、やはり経営者でした。

それもカリスマの。

 

ジャニー喜多川さんを失った今、ジャニーズ事務所に本当に必要なのはその組織を大きく転換して行ける、”経営者”なのではないでしょうか。


 

って事で、元TOKIOの山口さん、ウチに面接にきませんか?