「都市封鎖」という事が現実味を帯びてきました。
感染している可能性がある若者が夜な夜な街に繰り出す事が問題視され、このまま続くようでは感染拡大に歯止めがかからなくなるとして、東京都は都市封鎖を本格的に検討しているそうです。
若者が街に繰り出す理由としては、将来への不安や閉塞感への反発であると専門家の方は言います。
街頭インタビューでは、記者が
「自粛要請が出ているが、何故外出しているのか?」
と尋ねた所、若者は
「あくまで自粛なんで、そんなの個人の判断で良いんじゃないですか?」
と返答していました。
しかし、ここにも記載がありますが
自粛とは「自ら判断する」という様な意味あいではなく、「自ら進んで行動を改める」事を指しています。
そこに‟要請”がついてる訳ですから、更に強い意味合いだと考えるのが妥当では無いかと思います。
自分が感染することで、大切な人に移してしまうリスクをもう一度深く考えて貰いたいとも思います。
日本という国は、先進国の中でも「人権の尊重」に対する意識が非常に高い国だと思います。
これがあるからこそ、職業選択の自由が憲法に定められたり、徴兵制度が無かったりもします。
あくまで、「個人の信条、信念を尊重する」という文化が根付いてるからこそ、良い面でも悪い面でも行動に制限を掛けることがありません。
実は、ウチの事業所内でも頭髪の色や長さ、服装などに関しては一切の制限をしていません。
賛否両論あります。
僕も、最初はどこまで認めるべきか悩みました。
ここ最近では、サッカー日本代表選手のタトゥーが話題というか問題になった事例もあります。
タトゥーが理由で代表を外される可能性があるというものです。
日本でお洒落を目的としたタトゥーが目に入るようになって既に20年は経っている気がしますが、やはり日本文化においては刺青の印象が強く、イコールで反社会的勢力と結び付けてしまう慣習があるので未だに抵抗があったり、批判的な意見を沢山聞きます。
ただ、僕が感じるには
「実はそれ自体をどうこう思ってる人は意外と少ないけど、それを取り上げるマスコミが騒ぐからその事が ‟問題視” される対象になっている」
という事です。
サッカー日本代表選手のタトゥーの件に関しても、記者が選手に対して
「そのタトゥーが理由で代表を外されたらどうする?」
という質問をするから、
‟そこに何らかの問題が潜んでるかのような印象を受けているだけ”
であって、選手を応援する我々が「この選手はタトゥーが多くて不愉快だ」とか「クールでかっこいい!」とか「別に何とも思わない」という感想を個人で抱けばいいだけで、わざわざ「けしからん!!」という意見や「かっこいい!!」という意見を表に出す必要すらないと思っています。
実際の所、ウチの事業所では先述したように縛りを設けていませんが、今の所は一切トラブルありませんし、同じように仕事に励んでくれています。
もし、「けしからん!!」というご意見を外部から頂いたとしても、
「それはお宅様のご意見として耳に入れておきます」程度だと思っています。
この判断の基準は、
「その事により誰かを不幸にするのかしないのか」や
「他人の不幸の上に自分の幸せを築いていないか」です。
外出自粛要請については、上記に照らせば自粛するのが僕の判断基準に適合します。
なぜならば、自分がハブになって感染を拡大させてしまう可能性があるから、です。
マスコミもそうですが、こんな時こそ自分本位ではなく、自分に関わる周囲の方々の事も考えて行動する事が求められると思います。
個性や個人の自由、人権の尊重はとても重要な事です。
ただそれは、あくまで ‟人としての振る舞い” から考えるべきことではないかと思う、今日この頃です。