あれは確か、
自分が高校生くらいだったと思います。
そうです。 アムラーの登場です。
松坂世代である当時の男子は、同級生の女子がギャル化していくスピードについていけず、困惑するばかりでした。
時を同じくしてルーズソックスが流行り、ルーズソックスの弱点を埋めるべくソックタッチが登場。
続いてたまごっちが流行るなど、正に激動という言葉が当てはまる時代でした。
当時のファッションリーダーといえば、押しも押されもしない安室奈美恵さんで、僕の様な硬派な男子にはちょっと理解不能な部分もありました。
そんなこんなで、勿論歌が上手くて、ダンスも本当に素晴らしかった安室さんですが、僕の印象はどちらかというとファッションリーダー的存在の方が大きく、“歌手 安室奈美恵”は二の次でした。
今振り返ると、本当に長期間に渡って第一線でご活躍どころか、カリスマとして君臨された事は本当に凄い事だと思います。
ここからは勝手な分析ですが、ファッションリーダーとしての安室奈美恵ファンよりも、歌手としての安室奈美恵ファンの方が息が長い様な気がします。
当時は、言い方は悪いですけど猫も杓子もアムラーと言われるファッションスタイルで、正直個性も何も無かった気がします。
しかし、安室奈美恵さんも歳を重ねる毎に歌が前面に出る様になってからのファンの方が根強い気がします。
タレントのイモトアヤコさんも、大の安室奈美恵ファンだそうですが、年代的に考えても安室奈美恵さんがファッションではなく歌が前面に出てからのファンだと思います。
この様に、彼女が第一線で活躍できたのも、時代の変化に対応したというよりは、安室さん自身が時代の波を作り続けた事に尽きると思います。
歌という最強の武器がありながら、そのスタイルをふわりと変化させつつ、幅広い年代の心に入り込めてる事が凄いと思います。
僕の姉の世代である安室さんの引退は、実に考えさせられるものがあります。