平凡が一番難しい

小さな会社を経営していて感じることを、ぼそぼそと書いています。

20代男性の夢を応援させて頂きます。

大分県ビジネスプラングランプリに挑戦!?

 

 

僕の話ではありません(笑)

 

 

先日、20代の男性が知人の紹介で弊社に遊びに来てくれました。

 

 

彼は、起業に対する夢はあるものの、若いうちは就職して組織の中で学びたいという希望も持っており、また、自分がどんな仕事に就きたいか、どんな業種で起業したいのかそれすら漠然としているとのこと。

 

 

僕の彼に対する印象は真面目そのもの。

 

 

パッと見た感じでは、“起業”というキーワードが彼から出てくるようなイメージは湧きません。

 

 

しかし、彼自身にも見た目は分かりづらい障害があり(というのも、僕にも見た目には分からない障害があります)、それをハンデとは思っていないが、日常生活の中でも苦労する部分も多々あり、それも仕事に対して足踏みしてしまう要因になっている様でした。

 

 

そこで、僕が大分大学と共同研究開発をして特許を取得した「身体障害者向けユーザーインターフェース T4」を紹介したところ、強い関心を持ってくれて「こういう選択肢もあるんだ」と、一つの光明を見出してくれました。

 

 

それまでは、起業家の話を聞いても「悩むより先ずは行動だ!」と言われたり、「そんな弱いハートじゃ起業しても絶対に成功しない」と、精神論ばかりを押し付けられることが多かった様で、具体的な解決には至っていないというのが現状で、起業した人って往々にして自分なりの“起業のススメ”を押し付けてしまいます。

 

 

その彼には尚更の事、就職という選択肢も残されており、起業一辺倒ではありません。

 

 

なので、起業しないとできない事と、起業してしまうとできないこと。就職しないとできない事と、就職してしまうとできないことを話し、「今は、その両方の選択肢が残されている」事を伝え、「失敗するなら、先ずはどっちの失敗が将来的に良いか」を考えて貰いました。

 

すると、彼は「歳を重ねてからの初就職は色んな面でのハードルが高いと思う」という一つの結論を見出しました。

 

その上で、「では、就職した組織の中で自分が成し遂げられる事は?」と問うと、「それが分からない」との事。

 

そこで、「君の個性はその障害なんだから、その障害が克服できるような汎用性の高い製品をその組織の中で作れたらどう?(ここでは具体的に製品のアイデアを彼に伝えました)」と聞くと、一瞬にして彼の顔が生き返りました(笑)

 

そこで僕は畳みかけて「このアイデアを、大分県ビジネスプラングランプリに応募してみては?」との提案に、

 

「マジそれ良いっす!!やりたいっす!!」と(笑)

 

正直なところ、試作品も無い段階での応募は、基本的には門前払いです(笑)

 

 

しかし、第三者に自分のビジネスを評価してもらう良い機会になる事は間違いありません。

 

 

 

今年がダメで良いんです。

 

来年には、地元の大学と共同研究開発を開始したり、特許申請を行ったり、試作品を作ったりと、次のステップを踏んでから再応募すれば良いんです。

 

 

彼には、薄汚れた大人の邪な考えがありません(笑)

 

 

なので、純粋なウチに叩き上げる事が肝心だとつくづく感じました(笑)

 

そんな彼を、会社としても個人としても、バックアップしていきたいと思います。

 

そして、そんな若者を支えていける大分県であって欲しいとも思います。

 

青年よ!大志を抱け!!(笑)